Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT
いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。
毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。
確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。
東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。
時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。
STUDENT VOICE
工藤実柊(みひ)
21歳
STUDENT VOICE
若者の貧困について
もっと考えてほしい
工藤実柊(みひ) 21歳
若者の貧困について
もっと考えてほしい
若者の貧困というテーマはメディアでもたくさん取り上げられていますが、若者は本当に貧しさを実感しているのでしょうか。SNS 上では買った服や旅行などの写真が目立ってむしろ消費が活発なように見えますが、SNS ではがんばってるけど実は貧しい思いをしている、という若者も少なからずいるはずです。まだネットリテラシーが十分ではない10代が SNS に価値基準を合わせてしまわないか、不安も感じます。若者が「見えない貧困」と戦うことなく、可能性を感じられる社会になってほしいです。
東京新聞 特別報道部 大杉はるかから
ファクトチェックとは「その言説が事実に基づいているか見極めること」ですが、そのために大事なのは、さまざまな情報がネットにあふれる中で、フェイクニュースに振り回されないことです。
ロシア軍によるウクライナ侵攻で、インターネット上にフェイクニュースが飛び交っていることが改めて注目されました。英国では2016年に行われた EU からの離脱を問う国民投票でフェイクニュースが拡散され、投票結果に影響を与えた可能性があるほか、米国でも同年の米大統領選の際トランプ、クリントン両候補に関する偽情報が流されました。
フェイクニュースは、なんらかの対立があるときに、お互いの立場から SNS などを通じて世論を操作するために流され、分断を深刻化させる一因にもなっています。
その対立が複雑であるほど、分かりやすい情報に飛び付きがちですが、まずはその情報についていくつか検索し、どういう見方がされているかを確認してみると良いかもしれません。私たちも、新聞の過去記事検索や複数のネット検索をするようにしています。報じる必要があるときは、そのテーマに詳しそうな専門家や役所の担当者などに直接聞きます。
以前に取材したソーシャルメディアに詳しい桜美林大学の平和博教授は、フェイクニュース対策として「拡散させる人がいなければ広がらない。安易に情報を共有しないことが大事だ」と話していました。東京工業大学の笹原和俊准教授は「状況の曖昧さと、話題の重要性の掛け算で、フェイクニュースは拡散しやすくなる。人は自分が欲している情報を信じる傾向がある」と指摘していました。
いろいろな角度や立場から、その情報をとらえてみることで、フェイクニュースを拡散する側に回ることは防げると思います。