ABOUT PROJECT

STAND UP STUDENTS Powered by 東京新聞

Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT

いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。

毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。

確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。

東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。

時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。

STUDENT VOICE

奥野華子

20歳

STUDENT VOICE

声を上げるのは勇気がいるけど
社会はきっと変わっていく

奥野華子 20歳

声を上げるのは勇気がいるけど
社会はきっと変わっていく

気候変動にはタイムリミットがあると知り、17歳の時にその対策を求める若者グループ Fridays For Future の広島支部を立ち上げました。環境問題は若者だけの問題じゃなく全員の問題。でも声を上げるのは勇気がいるし、上げたくても上げられない状況の人たちもいる。自分の行動なんて誰も見てないし、なんで発信してるんだろうって不安になるかもしれないけれど、社会はきっと変わっていくし、応援してくれる仲間が現れると思います。だから少しでもできることがあると感じた人は一緒にアクションを起こせたらうれしいです。

新聞やニュース、メディアについて
聞かせてください
ネットニュースも新聞記事も、一次情報も、気になったものはできるだけ今住んでいるシェアハウスや Fridays For Future のメンバーと共有し合って活動の参考にしています。ニュースが無料で読める時代に有料の新聞はハードルが高いです。でもそれだけの価値はあるので、学生が無料で気軽に読める機会があればいいなと思います。
東京新聞の記者に
聞いてみたいことはありますか?
若者のアクティビストとしてメディアの取材を受けてきたのですが、「若者」や「女性」であることから誹謗中傷を受けた経験があります。「若者」が取材を受けるにあたって気をつけた方がいいことはありますか?

掲載日:2022年3月3日
回答 あり

東京新聞 生活部 小林由比から

気候変動問題に気づき、危機感を放置せずアクションを起こしている奥野さん、とてもまぶしいです(まぶしがっているだけではダメですよね、私)。気候変動やジェンダー平等など世界的な課題について、若い世代が敏感に反応し、意見を述べたり、行動したりしてくれていることを心強く感じる大人は多いと思います。さまざまなメディアの取材を受けてこられたと思いますが、個々の記者たちはおそらく、奥野さんたちの取り組みに感銘を受け、その訴えを広く伝えたい、というまっすぐな気持ちでお話を聞いたのではないでしょうか。

ただ、メディアの中にどこか「若者なのに、すごい」という視線が紛れ込んでいて、それが奥野さんのような若い方たちに「消費されている」という思いを抱かせてはいないだろうか。そのことを私たちは自戒する必要があると思っています。

同じことは「女性」という属性に対しても言えると思います。社会活動に取り組む人たちや議員、メディアで働く人からは、SNS などで「女性のくせに…」といった視線を感じ、誹謗中傷を受けがちだという指摘をよく聞きます。

「若者が取材を受けるにあたり、気をつけたほうがいいことは」という質問をいただきましたが、そんなふうに奥野さんに思わせてしまっていること自体、おかしいですよね。だれもが社会課題に対して意見を述べる自由があります。内容についての議論は歓迎ですが、そうでないことで攻撃することは許されません。奥野さんも誹謗中傷を受けたとのことで、とてもつらかったと思いますが、それ以上に影響を受けたり、気づきを得たりしている人たちが必ずいます。けして自身を責めたり、自信を失ったりせずにいてほしいです。

今年、3月8日の国際女性デーに合わせ、私はセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利 / SRHR)をテーマに取材しました。

* 記事はこちら

その中で、70代の女性たちから、30年以上前にこのテーマの翻訳本をつくる際の熱気や苦労を聞くことができました。そして、私と同世代やさらに下の20代で SRHR に取り組む女性たちが、そのバトンを受け継いでいることも実感できました。女性が生きやすい社会をつくろうと努力してきた人たちの長い長い列の中に、今を生きる私も加わっているのだと感じられ、胸が熱くなりました。

奥野さんの前にも声を上げてきた多くの人がいて、今後は奥野さんに続くさらに若い世代も出てくることでしょう。そう思うと、ちょっと安心できるし、力が湧いてきませんか。これからも奥野さんらしい発信を続けてくださることを願っています。

小林由比
1998年入社。富山県での支局勤務を経て、東京本社へ。サンデー版の大図解を担当したほか、社会部では東京ニュースや、厚生労働省、文部科学省などを担当。現在は生活部に所属。仕事が終わり、自宅でビールを飲むのが至福のひととき。46歳。

回答掲載日:2022年3月29日
GO TO TOP