ABOUT PROJECT

STAND UP STUDENTS Powered by 東京新聞

Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT

いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。

毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。

確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。

東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。

時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。

STUDENT VOICE

井出野健

21歳

STUDENT VOICE

分け隔てなくフラットに
向き合える人になりたい

井出野健 21歳

分け隔てなくフラットに
向き合える人になりたい

なんでもかんでも賛成とか反対とか、政治の話なら右とか左とか極端に分けてしまっている人が SNS に多いことにもやもやしています。何かを考える時にはたくさんの視点が必要だと思うし、意見が違っても話し合えば理解し合えるかもしれないのにすぐにシャットダウンされてしまう。例えばぼくは原発反対なんですが、CO2 の観点から見ると賛成派の意見も理解できるし、ジェンダーの問題もグラデーションがあってもいいと思っています。社会に出たら何事も分け隔てなくフラットに向き合いたいです。

新聞やニュース、メディアについて
聞かせてください
選挙権を持って社会のことを気にするようになってから、毎日寝る前に1時間くらいかけて新聞を読むようにしています。文字が多いし、たまに面倒だなって思うけれど、ネットと違って自分の興味のなかった情報も掲載されているので、新聞を読むことによって視野が広がってるなって感じます。
東京新聞の記者に
聞いてみたいことはありますか?
デジタルが普及してペーパーレスなどが進む中、紙の新聞というのはいつまで続くのでしょうか? なぜ紙にこだわるのでしょうか?

掲載日:2022年2月15日
回答 あり

東京新聞 社会部 小嶋麻友美から

「紙の新聞はいつまで続くんだろう」。

新聞社に入社して以来、同僚といったい何度、話題にしたか分かりません。それから20年過ぎて、紙の新聞は今も発行されているし、少なくとも東京新聞では、朝刊や夕刊を意識しながら取材して記事を書く記者の仕事もあまり変わっていません。

ただ、国内全体の部数は20年前の6割ほどに減りました。紙の購読者も、子どもの頃から新聞が毎朝家に届いて、目を通すことが習慣になっている中高年層が大多数。20年先の紙の新聞の姿は、いよいよ想像するのが難しくなっています。

月3000、4000円は決して安くはないし、情報やニュースはウェブにあふれています。それでも紙の新聞の良い面はあって、井出野さんのお話の中にその答えは書いてありました。「自分の興味のなかった情報も掲載されている」とおっしゃるとおり、1枚めくれば思わぬストーリーや情報との出会いがあり、AI で似たような話題ばかりレコメンドで表示されがちなウェブとは、得られるものが違うと思います。

「寝る前に1時間くらいかけて読む」という話も、紙の新聞の将来を考えるヒントかもしれないと思いました。私でも新聞を隅から隅まで読むのは骨が折れるし、勉強や仕事、育児に忙しく「毎日1時間なんて無理」という人も多いはず。だったら、平日はデジタル中心で世の中の動きをタイムリーに知ってもらい、週末はじっくりニュースを読み解き、咀嚼して考えてもらえるような紙面を届ける、というかたちもあるのではと個人的には考えます。

新聞の本分は、取材力を生かして、世の中に真に必要な情報を届けること。その役割を果たすために、もしも将来、世界がペーパーゼロに限りなく近づくのなら、その時には新聞紙ではない別の手段で伝える報道機関にならなければいけないと思います。

小嶋麻友美
1999年入社。岐阜、三重での勤務を経て、東京本社社会部で司法や遊軍を担当。ロンドン特派員、外報部、デジタル編集部などを経て現在は司法キャップ(まとめ役)。休日は山に登ってデジタルデトックス。45歳。

回答掲載日:2022年3月15日
GO TO TOP