Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT
いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。
毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。
確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。
東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。
時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。
STUDENT VOICE
日比楽那
20歳
STUDENT VOICE
もっとみんなが
受け入れられる社会に
日比楽那 20歳
もっとみんなが
受け入れられる社会に
誰だってみんな多かれ少なかれ生きづらさを感じているのに、自分と異なる性質を持った他人に厳しすぎませんか? 特に社会的弱者やマイノリティ側の当事者の声が届かないなと感じています。今の日本が安定してるとは思えないし、いつ自分がマイノリティ側にまわるかもわからないのに…。51対49の僅差でも49側がマイノリティ扱いされてしまう世の中。もっと小さな声もすくいあげるべきだと思います。
東京新聞 社会部 神谷円香から
私が記者になったのは、まさに『少数派の意見』を伝えたいと思ったからです。左利きで、幼稚園にあったはさみが左手ではうまく使えないのを不条理に感じた時以来「多数派と違って何が悪い」という反骨心があふれる子どもでした。今もそれは変わりません。
今はメディアも多様化しているので、マスメディアばかりが影響力があるわけではないと思います。以前取材もさせてもらった soar というウェブメディアは、さまざまな少数派の人たちを丁寧に取り上げていて好感を持っています。メディアという形でなくてもむしろ、個人のツイッターや、最近は note で比較的長い文章で自分の気持ちを書く人も増えているので読んでいます。どうしても新聞は、作り手も読み手も年齢層は自分より上が多いんですよね。いわゆるマスメディアのチェックだけでは幅広い意見を聞けないと実感します。
ただ、ツイッターは匿名が多いのが気になります。実名ではなかなか言えないのが現実なのでしょう。有名人のツイッターもすぐに炎上してしまう今ですが、堂々と意見を交わし合える社会にしていかなければと思います。
ずっと大事にしているのは、権力のない人の声をきちんと聞くこと。政治家や立派な肩書きのある人とも会える仕事ですが、社会を構成する多くはそれ以外のたくさんの市民です。
私はあまのじゃくな性格なので、大勢の記者が競い合って取材するテーマには逆に興味がなくなってしまうんです。だから「マスメディアがあまり取り上げない」といわれるものをむしろ書いていたい。まだ誰も書いていない、あるいは、自分が書かないとこの先誰も書かないようなテーマを取材できたら、それがたとえ地方版の小さな記事でもうれしく思います。