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STAND UP STUDENTS Powered by 東京新聞

Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT

いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。

毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。

確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。

東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。

時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。

STUDENT VOICE

田矢美桜奈

20歳

STUDENT VOICE

出る杭は打たずに
寄り添う社会を目指して

田矢美桜奈 20歳

出る杭は打たずに
寄り添う社会を目指して

まだコロナの影響を受ける前、何百人もの学生が集まる大学の大教室で先生が投げかけた質問に誰も答えず、ただ静寂が広がる光景に違和感を持ちました。この『出る杭は打たれる』という空気は日本の社会全体に漂っている気がします。違う意見だって『個性』だから私は寄り添いたいし、真摯に考えた上の意見であればその全てに敬意を払いたい。だから私は、率先して意見を言うようにしています。

新聞やニュース、メディアについて
聞かせてください
人の話を聞くのも、それを伝えるのも好きで、子どもの頃から新聞記者に憧れています。新聞を作ってる人たちすごいなって。テレビや新聞は偏ってるって言う人も多いけれど、完璧な中立や『普通』なんてのはないから、偏ってる偏ってないの議論はあまり意味はなくて、自分の意見と比較したり、情報を選んで吟味するための特徴だと捉えればいいのかなと思います。
東京新聞の記者に
聞いてみたいことはありますか?
いま日本では大都市への一極集中によって地方の力が弱まり、貴重な文化が次々と廃れていっているとよく聞きます。一方で担い手になるべき地方の若者は、収入などの面でどうしても都市に出ざるを得ない現実などもあると思います。受け継がれてきた大切な文化や歴史を失わないために、私たちにできることは何だと思いますか?
回答 あり

東京新聞 経済部 嶋村光希子から

田矢さんが考えるように、地方にはあまり知られていなくても優れた歴史や文化がたくさんあります。各地を転々と取材していると「こんなに良いものが、知られていなくてもったいない」と感じることが何度もありました。そういう意味では「伝えて、知ってもらうこと」に意義があるのではないでしょうか。

富山県で450年の伝統のある絹織物の担い手に取材した時のことです。20代で家業を継ぐために東京からUターンした女性。絹の質感の良さだけでなく湿度を調節するといった機能の高さに魅了され「魅力をより多くの人に知ってほしい」と熱く語っていました。かつて需要の高かった絹も、現代では縁遠い存在となってしまったかもしれません。それでも、興味を持ってもらえるように地元の子どもたちに紹介したり、身近に使えるおしゃれな商品を開発したりと奔走していました。

歴史や文化について知り、興味を持ってもらうことで、ゆかりの地を巡ったり伝統文化の職人が手がけた品を欲しいと思ったりする人が出てくるかもしれません。今は現地に行けなくてもクラウドファンディングやネット通販という便利な手もあって、お金を落とすこともできます。

さらに歴史や文化を後世に受け継ぐには、こうした金銭面での支援だけでなく精神的な応援も担い手たちの心の支えになると思います。広く知ってもらって「ファン」を作ること。私たちにできることとして、まずは身近なお友達に SNS などで知らせるのもいいですね。簡単なことではありませんが、ひいては担い手として携わりたいと考える人も現れれば。新聞記者としても伝える役割が求められています。

嶋村光希子
2009年入社。愛知、岐阜、石川での勤務を経て、東京本社経済部記者。現在は新型コロナウイルスの影響で苦境を強いられている企業や個人店を取材している。35歳。
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