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STAND UP STUDENTS Powered by 東京新聞

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いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。

毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。

確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。

東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。

時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。

新聞とわたし

02
鈴木理沙
Risa Suzuki

STAND UP STUDENTS の新企画『新聞とわたし』は、学生のみなさんに実際に東京新聞電子版をモニターとして使ってもらうことで、改めて「新聞」の魅力や役割について見つめ直すためのインタビューコンテンツです。使ってみたからこそわかる等身大の感想や、もっとこうだったらいいなという声から、新聞やメディアの未来についてみなさんと一緒に考えていけたらと思います。

2人目のモニターは、環境や社会問題の解決のための学生団体やオンラインショップを実際に立ち上げ、さまざまな社会問題について常にアクションを起こし続けている鈴木理沙さんです。

— 学校では何を学んでいますか?

高校3年の時に学生団体を立ち上げて、SNS やウェブマガジンで環境問題に関する情報の発信やイベントの企画・運営などをやっていたのですが、地球のために起こすアクションも、それぞれ継続できる仕組みや資金がないと難しいことに気づきました。そこからお金にして持続可能な活動をしないと続けられないと考えるようになり、ビジネスについて学ぶ事ができる専門学校でマーケティング戦略や起業について実践的に学んでいます。もともとオーストラリアのビジネススクールへの留学なども考えていたのですが、少しでも早く社会に出て役に立ちたいという気持ちがあって2年で学べる専門学校に進みました。

今年の3月には、環境や社会の問題の解決につながるアイテムをZ世代向けに紹介・販売する「SELECT」というオンラインショップを立ち上げて、環境や社会問題の解決につながる商品を販売されているブランドの魅力の発信のお手伝いも行っています。

実家では新聞はとっていなかったんですけど、専門学校の経営戦略という授業で、先生が言っていた「経営者の朝は新聞から始まる」「しっかり読まなくていい。パーッと見て気になった記事を読めばいい」という言葉が印象的で、新聞を読んでみようと思いました。自分も文章を書いて何かを伝えることをしてきたので、新聞記者の方がどういうまとめ方をされているのかというのと、普段使っているニュースアプリと新聞とで情報のインプットにどんな違いが出るのかが気になって、東京新聞電子版のモニターに応募してみました。


— 普段はどういう方法でニュースを得ていますか?

テレビの情報番組を見たり、ラジオやポッドキャストで聞くことも多いですね。最近だとニュース番組が TikTok で動画をアップしていたりするので、気にならないものは飛ばして、気になるものは自分でちゃんと調べるというのもやっています。TikTok のおもしろいところは同世代のひとたちでコメント欄がにぎやかで、自分と同じ意見のひとを見つけたり、反対の意見に触れられたりするところですかね。私はコメントしないですけど、誰かのコメントに賛成したら「いいね」を押すようにしています。X(旧ツイッター)やネットニュースもコメントが書けるんですが、モラルが試されるというか、激しいというか⋯。どんなメディアもこれからは若者に寄り添って、わかりやすく、親しみやすくっていうのは大事かと思います。



— 東京新聞電子版を使ってみてどうでしたか?

実家の千葉から学校のある東京までの移動時間が長いので、通学時にスマホで見ていたのですが、毎日同じ時間に定期的に読むというより、気が向いた時に読んだり、過去の記事もさかのぼれるので3日分とかを一気に読んだりしていました。私は新聞に慣れ親しみのない環境で育ったので、最初1面を開いた時は *どうやって読んだらいいのか 戸惑いましたが、画面をパッと流し見て感覚的に気になる見出しや記事があったらそこをズームして、さらに引っかかった記事は *スクラップ してというのを繰り返していました。じっくりゆっくり読むというよりは感覚的に読み進めていくという感じでしたね。

*新聞の形そのままに見られる紙面ビューアー

 
*記事を切り取って保存する「スクラップ帳」や過去記事検索機能も



ネットニュースだと記事がそれぞれのジャンルでカテゴライズされているので、自分の興味があるジャンルのニュースしか見なかったんですが、東京新聞電子版は紙面そのままということもあって、興味あるなしに関わらずまんべんなく情報に触れられるのが魅力だと思います。ネットだと興味のない記事はカテゴリーを見ただけで避けてしまうのですが、新聞だとページをめくるだけでカテゴリーを自然に移動できるので、そこに壁を感じることなく読めましたね。国際情勢を扱う記事もあれば若者の小さな声を拾った投稿欄もあったり、記事の振れ幅も広くてバランスもいいなと感じました。記者の方の文章のまとめ方もすごいですよね。あの小さな枠で短い文章でも伝えられるというのは、勉強になります。



— ニュースアプリとの差が気になるとのことでしたが、よくある過激な見出しやゴシップに対してはどう思いますか?

確かに気になるタイトルで通知が来たりすると、どうしても気になって見てしまうんですが、いざ読んでみると中身がないことが多く虚無感を抱きますよね⋯。バランス的にもエンタメの割合が強すぎる気が。誰かを馬鹿にしたり皮肉を言うようなトゲのある記事も避けたいですし⋯ゴシップ多いですよね⋯。その点、新聞は安心して記事を読めた気がします。

無料のニュースアプリは広告収入も必要ですしビジネスモデル的には仕方ないとは思うんですけど、日々のニュースの中で、どういう風にどんな情報を得るかって改めて大事だと思いました。情報って意識しなくても私たちの考え方を変えてしまったり行動に影響を与えたりしてしまうと思うので、今回の電子版のモニターを通じて、情報を手に入れる方法はしっかり選ばないといけないと思いました。なので今後は質のいい情報を選びたいです。


— 電子版としての使い勝手はいかがでしたか?

機能的な点で言うと、興味を持った記事をネットでさらに深掘りしたり、わからない言葉を調べるために、記事内のテキストをコピーできるといいなと思いました。自分もそうなんですが SNS 世代の若い人は語彙も少なくて、言葉の意味もわからなかったり予測変換に慣れ過ぎて漢字も苦手だったりするので、わからない言葉も多く、ついコピペがしたくなってしまうというか。

とはいえ電子版の記事は有料なので、記事をコピペして共有できるようにするのは難しいかもしれませんが、気になった記事を友人限定でもいいのでシェアできるといいなと思いました。ひとつのニュースをもとに友達と話し合うのが好きなので、広がると思います。気になった記者の他の記事を追える機能もあったらうれしいです。アーティストのお気に入り登録というか。


デザインはシンプルで見やすいですし、気になった記事へのズームもスムーズでいいなと思うんですが、縦書きの文章がどうしても読みづらく感じてしまいます。慣れていないというのもあるんでしょうけど「本」を読んでいる感覚に近いので「活字」を読んでいる感じは苦手な人が多いかも⋯。活字離れも進んでいるのでネットニュースのような横書きが読みやすいのではないかと思いました。それもあって *特集や速報 は横書きなので読みやすかったです。あと政治漫画も皮肉が効いていておもしろかったです。

その時の旬な情報がスピーディーに届く「速報」(左)。そして、さまざまな問題を深く掘り下げる「特集」(右)は電子版ならでは



— どんなコンテンツが東京新聞電子版で読めたらうれしいですか?

わたしたちZ世代って、小さい頃から社会問題や気候変動とか授業で聞かされてきていて、考えに個人差はあれどみなさんそれなりにちゃんと考えているし、実際に行動に移しているひとはまわりにもたくさんいるし、今より世の中を良くしたいという思いは多くのひとにあるのかなと。何かしらもやもやを抱えながらきっかけを探しているひともたくさんいると思います。なので、STAND UP STUDENTS みたいに新聞でもわたしたちと同じくらいの世代の若い人の声をもっと取り上げてくれたらもっとみんな新聞にも興味を持つ気がします。自分のまわりで活動しているひとや声をあげようとしているひとが新聞というメディアで取り上げられたらうれしいですし。


あとは、若者の政治参加が日本よりも進んでいる北欧をはじめ、他国の良い事例をもっと取り上げてもらいたいです。政治ってみんな興味あるし大事なことなのに、政治家の悪いニュースばかりで問題があいまいになってしまうことが多いじゃないですか。だから日本もこうした方がいいとか、この国のこの施策は取り入れられるんじゃないっていうのを、これまでは自分で情報を探すか本を読んで調べるとかしかなかったので、スマホで気軽に情報として得られたらいいなと思います。


— 最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。

きっと私たちの世代はテレビや新聞といったマスメディアよりかは、SNSやニュースアプリで情報を得ることが多いのではないかと思います。それはスマホで見られるものの方が手軽だしいつでも見ることができるから。でもSNSだとアルゴリズムの影響で自分の好きなジャンルの情報しか入ってこないようになっていますし、ニュースアプリも記事がカテゴライズされているので、選択しようと思えば自分が気になるジャンルだけで済んでしまいます。

ただ、今後、気候変動をはじめ、様々な社会問題が私たちに降りかかってきますよね。そんな時に「知らない」で済ませず、勇気のある行動ができる人って、多分ですが「正しい情報」をより多くインプットできている人なのではないかと思います。持論ですが、「社会を今よりもっと良くしたい」と思った時、自分の関心ごと“以外”にも目を向けてみることが大事になってくるのではないかと考えています。上手にインプットした情報はきっと武器になりますから。自分もその点ではまだまだ至らないのですが、今後、自分の EC 事業や学生団体の活動をより良いものにするために、それなりに良質な情報を自分の中に仕込んでおこうと、今回のモニターを通じて思いました!

この記事を見てくださったみなさんも、正しい情報を上手にインプットすること、試してみてほしいです!

 

2024年1月10日 公開

写真:STAND UP STUDENTS 編集部

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※ インタビューへのご感想やご意見がありましたら STAND UP STUDENTS の公式インスタグラム へ DM でお送りくだくか、匿名でも投稿できるフォームにお送りください。STAND UP STUDENTS では、今後も、学生たちがさまざまな視点で意見や考えを交換し合える場や機会を用意していきます。お気軽にご参加ください。

 

*東京新聞電子版は月額3450円(税込)のところ、学割プランなら月額1944円(税込)で申し込めます。初月無料です。詳しくはこちら

 

鈴木理沙
Risa Suzuki
2003年、千葉県生まれ。東京ビジネス外語カレッジ休学中。幼少期に訪れた母の故郷フィリピンでストリートチルドレンに出会ったことがきっかけで社会問題について発信をはじめる。高校3年生の頃、環境や社会問題についてポップに発信する学生団体「TOWA」を設立。その活動を通して社会問題をビジネスで解決したいと考えるようになり、地球に優しいユニークな商品をZ世代向けに販売するECモール「SELECT」を2023年3月に開業。活動は多岐にわたる。

Instagram
https://www.instagram.com/mi_xx_risa/

SELECT
https://www.instagram.com/select__official/

学生団体 TOWA
https://www.instagram.com/towa_youth_jp/

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