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STAND UP STUDENTS Powered by 東京新聞

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いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。

毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。

確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。

東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。

時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。

新聞とわたし

01
菅原瑞季
Mizuki Sugawara

STAND UP STUDENTS の新企画『新聞とわたし』は、学生のみなさんに実際に東京新聞電子版をモニターとして使ってもらうことで、改めて「新聞」の魅力や役割について見つめ直すためのインタビューコンテンツです。使ってみたからこそわかる等身大の感想や、もっとこうだったらいいなという声から、新聞やメディアの未来についてみなさんと一緒に考えていけたらと思います。

記念すべき1人目のモニターは、アルバイトや環境問題に対する活動、デンマークへの留学を通じて、社会問題に関してさまざまな視点を持つようになったという菅原瑞季さんです。


— 自己紹介をお願いします。

菅原瑞季(すがわらみずき)、24歳。普段から日本で起きている社会問題に目を向けていて、メディアにも興味があるのでモニターを経験してみたいと思い応募しました。現在、昭和女子大学人間社会学部の4年生なんですが、 専門学校から大学編入したり休学して留学をしていたので、学生生活としては7年になるんですよね。 学生と呼んでいいのかわからないです(笑)。


— 留学ではどちらへ?

去年までデンマークへ行っていました。もともと環境意識が高い国で、社会問題に対するアクティビストも多いし、環境の分野で国のシステムが日本より進んでいると聞いてて。実際に行ってみると国民と政治の距離が近いというか、若者の声や国民の政策提言が国に届きやすくて、それもあって若者も選挙や政治の話を普段から積極的にしているし気候変動に関するデモにも気軽に参加しているんですよね。10代の頃からアパレル関係のアルバイトを通じて社会問題を考えるようになったり、2020年あたりから日本の環境問題に関するコミュニティに参加するようになって、まわりにデンマークへ行ってる人が増え、「私も絶対に行きたい」と思うようになりました。


— 若者の新聞離れが進む中、今回、菅原さんが『新聞』に興味を持ってくださったのはなぜですか?

社会問題に興味を持ったタイミングで語学の専門学校から今の大学に編入したのですが、その当時の先生の勧めで新聞の読み比べをしていたこともあって、慣れ親しんでいるのが理由かもしれません。ただ東京新聞電子版みたいに *学割 があればいいとは思うのですが、新聞は学生にとっては「高い」と感じてしまいます。

*東京新聞電子版は月額3450円(税込)のところ、学割プランなら月額1944円(税込)で申し込めます。初月無料です。詳しくはこちら

でも、SNS や LINE ニュースで新聞社が提供している速報や記事を無自覚に読んでいる学生は多いと思っていて、「ファクトチェック」という観点でも新聞は必要なメディアだなぁと。なので今回電子版のモニターを通じて、自分たちの世代にも新聞の大切さや魅力を伝えられたらと考え、応募しました。実は STAND UP STUDENTS のInstagram にも意見を投稿していたこともあって(笑)。



— 早速、電子版を実際に使ってみての感想をお聞きしたいのですが、まず、デバイスは何をメインに使っていましたか?

スマホでしたね。その日、気になった記事をスクラップ帳の機能を使って移動の間とかに片手で簡単に整理できるのが便利で、寝る前とか朝起きてスマホをチェックする時間にまとめて振り返ったりしていました。なぜあの時、自分はこの記事をスクラップしたんだろうって考えるのも楽しかったです。過去記事検索も、機能としては便利なんですが正直使いづらかったかなぁと。検索結果から前のページに戻りにくかったり、正確なワードを入れないと検索結果がヒットしなかったりするのでもう少し言葉の幅を持たせてくれたらいいかもしれません。


気になるところをクリッピングできる「スクラップ」(左)と、過去記事を5年間分振り返ることができる「過去記事検索」(右)



— どういった頻度で使っていただけましたか?

バイトも忙しく毎日じっくり見るというのはなかなか難しかったので、1ヶ月さかのぼれるバックナンバーを使って週に1度、気になった記事を掘り下げたりという使い方でした。あとはスクラップ帳をメモのように使ったり。速報や特集は時間がない時でもネットニュース感覚で読めるので便利でしたね。


その時の旬な情報がスピーディーに届く「速報」(左)。そして、さまざまな問題を深く掘り下げる「特集」(右)は電子版ならでは



— インターフェースの使い心地としてはどうでしたか?

以前、他の新聞の電子版を利用していたことがあるんですが、そこは情報がごちゃごちゃしていて見づらかったんですよね。立ち上がりも遅かったし。新聞に慣れていることもあって東京新聞電子版の紙面ビューアーは見やすかったです。


紙面がそのまま掲載されているので、より直感的にその日のニュースにアクセスすることができる



写真や見出しの大きさで何を伝えたいのかとか内容の大事さが一目でわかるのでいいなと思いました。SNS だとどうしてもフィルターがかかって自分の興味のある情報に偏りがちですが、さまざまなジャンルのトピックが集約されている新聞の紙面なら、自分の興味のない記事や自分が追いたくても追えなかった記事に出会えるのでいいですよね。


— 東京新聞の「コンテンツ」に関してはどうでしたか?

実は東京新聞って読んだことなかったんですが、「*社説」がおもしろかったです。東京新聞って社会問題に対して「物申す系」なんだと感じました。一つの問題に深く切り込んでいく印象があっていいなぁと。

*社説 ⋯ 時事問題に対して新聞社としての主張や意見を書いた記事

あと、コンテンツでいえば「若者の声」という企画は好きでスクラップしていました。やっぱり STAND UP STUDENTS もそうですけれど同世代のリアルな声が聞きたいですよね。


菅原さんがスクラップしたのは電車の優先席について言及している若者の投稿


東京新聞は友人も参加している「Fridays For Future Japan」の活動を積極的に発信してくれているのも共感持てました。

Fridays For Future Japan の活動を取り上げた例

◆「若者の声」だけで終わらせない
気候危機を訴える大学生・奥野華子さん
https://www.tokyo-np.co.jp/article/152348

◆「化石燃料やめて」若者の声、
G7首脳に届け
10~20代が広島サミットに合わせ抗議活動
https://www.tokyo-np.co.jp/article/251083

◆「今すぐ行動しないと…」15歳が訴えた
東京で400人、世界気候アクションに集う若者の「切迫した思い」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/204307


東京新聞電子版はもっとどうなっていくといいと思いますか?

私もですが、お金のない学生が多くて、1日の食費もままならないという感じなので、もっと料金が安ければと思うのですが、おそらく無料でも読まない人は読まない気がしていて⋯。というのも SNS で無料でニュースは手に入るし、「新聞」と聞くと堅苦しいイメージを持っている人が多いと思うんですよね。明朝体で文字が多いと論文みたいで、「うっ」ってなる人が多いと思います。その中でも東京新聞は紙面がスッキリしていてサクサク見やすい印象ではありますが、それも新聞に慣れていないと難しく感じるのかもしれません。

あとはデンマークみたいに私たちみたいな若者がもっと社会問題に興味を持って普段から政治について気軽に話すようになったり、デモやコミュニティに参加しやすくなるような発信を、新聞などの影響力のあるメディアがしてくれたらなとは思います。

なので、もっと見やすいデザインや言葉遣いで、私たち若者が気になっている人たちが積極的に紹介されていたり、現地を取材している記者の方の生の声を特集としてブログ感覚で読めたりすると、もっと学生も新聞や電子版に興味を持つのかなと思いました。紙面のサイズの都合で削ぎ落とされてしまっている情報や記者の気持ちなどが読めたら差別化ができていいですよね。


— 最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。

東京に住むようになってから、菅原瑞季ではなく、東京に暮らすひとりの大学生Aになっていることを感じる瞬間があります。例えば、駅で転んだ人がいても誰かが助けるだろうと思考していた時にはハッとしました。忙しいから、疲れているから、自分のことで精一杯というのを言い訳に、他人任せになっているかもと⋯。

自分が生きている社会で起きていることなのにどこか他人行儀。それは私たちの世代の選挙の投票率にも表れていたり…。結局、世の中で起きている多くのことを私たちが「知らない」のが要因で、つまりメディアからちゃんとニュースを収集できていないのが大きく関わっているのではないかと思います。

私は留学を経験して、世界で起きている様々な事象が「どこかの国で起きていること」から「友だちの国で起きていること」に変わりました。「知る」ことで、視点が変わったんです。

だからこの先も、東京に暮らすひとりの大学生Aになってしまわないように、私はちゃんと情報を取捨選択していけたらと考えています。みなさんもぜひ暮らしに新聞を取り入れてみてください。

 

2023年9月5日 公開

写真:STAND UP STUDENTS 編集部

新聞とわたし #02 鈴木理沙さんの場合 >>

 

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*東京新聞電子版は月額3450円(税込)のところ、学割プランなら月額1944円(税込)で申し込めます。初月無料です。詳しくはこちら

 

菅原瑞季
Mizuki Sugawara
1999年、茨城県生まれ。昭和女子大学人間社会学部現代教養学科4年。文部科学省主催「トビタテ留学JAPAN!!プログラム」14期生としてデンマークに留学。帰国後は「対話するカレー屋」をコンセプトに「Rummy Curry」を立ち上げ、全国各地で間借りカレーイベントを実施。「日本エシカル協会」エシカルコンシェルジュの称号取得後、省庁などに政策提言を行った「気候若者会議」に参加。現在、学生最後の夏休みを利用して、インドへの「カレー留学」にチャレンジ中。

note:
カレー留学プロジェクト

Instagram:
菅原瑞季 @suga__mee
対話するカレー屋 @rummy _yummy _curry

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