Powered by 東京新聞ABOUT PROJECT
いま、わたしたちのまわりで、
起きていること。
毎日の勉強や、遊びに恋愛、就活。普段の暮らしの中では見えてこないたくさんのできごと。環境のことや政治、経済のこと。友達の悩みも、将来への不安も。小さなことも大きなことも全部、きっと大切な、自分たちのこと。
確かなこと。信じること。納得すること。コミュニケーションや、意見の交換。
あたりまえの自由さ、権利。流れてきた情報に頼るのではなくて、自分たちの目で耳で、手で、足で、感動をつかんでいく。
東京新聞『STAND UP STUDENTS』は、これからの社会を生きる若者たちに寄り添い、明日へと立ち向かっていくためのウェブマガジンです。等身大の学生たちのリアルな声や、第一線で活躍する先輩たちの声を集めることで、少しでも、誰かの明日の、生きる知恵やヒントになりたい。
時代を見つめ、絶えずファクトチェックを続けてきた『新聞』というメディアだからこそ伝えられる、『いま』が、ここに集まります。
STUDENT VOICE
松村大樹
19歳
STUDENT VOICE
ファッションみたいに
いろんな正解があっていい
松村大樹 19歳
ファッションみたいに
いろんな正解があっていい
若者が意見しづらいムードがありますよね。もちろん自分が政治に対して知識がないせいでもあるんですけど、意見するにも必ず正解を求められるというか…。服飾系の学校に通ってるんですが、ファッションの世界は政治と違ってもっと自由で、人それぞれいろんな考え方や正解があっていいんですよね。自己主張しやすい。だから社会がもっと、自由に柔軟に若者の意見を聞いてくれたらと思います。
東京新聞 社会部 小沢慧一から
実は、私は社会人2年目のときに転職した口です。大学時代から新聞記者に関心を持っていましたが、現役で入社試験をパスすることができませんでした。
幸い、東京新聞は大学を卒業していれば28歳まで新卒で入社することができました(2021年時点では30歳)。「就職浪人」をする選択肢もありますが、私の場合、「どうせならいろんな世界を見た方がいい(学費を払わず給料ももらえる)」と、いったん内定をもらっていた石油会社に入社しました。28 歳まで、春と秋の採用試験を合わせてチャンスは10回以上ある。「いずれ入れる」と思っていましたが、2年目で内定が出たのはラッキーでした。
よく「前の仕事と比べてどちらがよかった?」と問われますが、断然、今の仕事だと思っています。
企業で働く以上、利益追求することは避けて通れない目的です。営業職だった私はそれを強く意識させられました。新聞社はこのほかにも「社会正義」や「真実の追求」という使命があります。一人一人の記者が「地域や社会をよくするにはどうするべきか」という思いを胸に仕事をしています。そんな“青臭さ”を持ち続けられる職業は、案外少ないと思います。
最初から思うような結果にならなくても、すぐにあきらめる必要はないと思います。私は何かつらいことがあったとき、「あの時やっていれば…」という念があると、前向きになれなくなってしまうタイプです。悩んだり後悔したりしないよう、ちょっと無理だと思っても、できることすべてやってみて、だめならあきらめて別の道を進むというルールを自分の中で決めています。28歳(当時の新卒入社条件)までに入社できなければ前職を続け、別の目標を定めていたでしょう。
1日8時間働くとして、人生の3分の1は仕事をしなければなりません。せっかくなら、やりがいと誇りを感じて働ける職業とめぐり合ってほしいと思います。