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STUDENT VOICE

高瀬凜子

19歳

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差別をしないために
私たちができること

高瀬凜子 19歳

差別をしないために
私たちができること

ボランティア活動を支援する NGO にかかわり、たくさんの当事者の方からお話を聞くようになって、差別って多数派と少数派との間に起こると思っていたんですが、必ずしも多数派だけが差別しているとは限らないし、もっと個人的な、価値観の違いや知識量の差でも起きるんだいうことを知りました。そもそも一人ひとり違って当然なのに、「自分と違う」と線引きをして、無意識に差別してしまう私たち。そんな差別をしないためにも、たくさんの経験をして、いろいろな人たちがいるんだってことをもっと理解していきたいです。 

新聞やニュース、メディアについて
聞かせてください
SNS にある情報すべてが私にとって有益な情報とは限らないので、適度な距離で付き合いながら、不快な記事や投稿はなるべく読まないように徹底しています。新聞は実家にいる時にとっていて、よく読んでいました。気になっていたことがわかりやすく解説されていると、SNS との答え合わせをするように読んでいました。
東京新聞の記者に
聞いてみたいことはありますか?
新聞記者はたくさんの人に出会うと思います。いろいろな方に会って話をしていくことで「他人への接し方」で変わったところはありますか? 自分と違う意見の人を取材する際にはどう接していますか?

掲載日:2021年12月10日
回答 あり

東京新聞 社会部 太田理英子から

高瀬さん、はじめまして。ご質問をどうもありがとうございます。「そもそも一人ひとり違って当然なのに」というお言葉、おっしゃる通りだと思います。ボランティア活動でさまざまな立場、価値観の方と出会い、既に多くの気づきや刺激を得られているんでしょうね。

私のこれまでの取材相手を振り返ると、実は自分と違う意見や考え方の人ばかりだった気がします。同じ方向を向いているつもりでも、観点の違いに気付くことも珍しくありません。

その中で心掛けるようになったのは、「この人は理解できない」と切り捨てるのではなく、なぜ相手がその意見や言動に至ったのか、背景を考えることです。

たとえば、極端な例かもしれませんが、子に凄惨な虐待をした二人の父親を取材した時のこと。「子どもが言った通りにできないことが許せない」「自分が抱く時だけ泣かれる」といった動機を聞き、最初は「それだけでそんなに殴るの?」と信じられませんでした。

でも生い立ちなどを聞く中で見えてきたのは、日常的な体罰がある家庭で育ったこと、イクメンであることを求められるプレッシャー、育児の相談先がない孤独、「頭では暴力はいけないと分かっているのに衝動が止められない」という苦悩―。表面的には分からなかった事情や心理、社会的課題が浮かび上がりました。虐待は刑罰だけでは根絶できず、幅広い未然防止策、加害者支援のアプローチも必要と考えるきっかけになりました。

きれいごとに聞こえるかもしれませんが、自分と違う意見や価値観を持つ人と向き合うことは、新たな視点が得られるチャンスだと思います。同じ意見や価値観を持つ人とばかり関わっていても、なかなか視野は広がらないですよね。意見が違う人だからこそ、耳を傾けるべきなのかもしれません。ただ、その際に相手に同調するのではなく、きちんと自分の考え方も丁寧に伝える必要があります。

ある上司からは「複数箇所から話や見方を得て事実にたどり着こうとすることが本来の記者のあり方。意見が違う人と向き合うことを面白がれ」と言われました。人との出会いを思い切り楽しみ、大切にしたいと思っています。

太田理英子
2013年入社。北陸本社報道部や千葉支局を経て2021年から東京本社社会部勤務。都内の下町エリアの行政や街ダネを担当。35歳。

回答掲載日:2022年1月24日
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